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執筆者の写真尾柳知佐子

抗体検査での疫学調査はまだまだ確実性はなさそう

今やPCR検査という言葉から抗体検査というワードへトレンドは変わりつつあります。

アメリカや欧米各国でその数が報告されています。

そのパーセンテージはまちまち。

抗体検査とはざっくり言ってしまうと、「そのウイルスにかかった事があるかどうか?」

という既感染を意味します。


人間はあるウイルスにかかるとそのウイルスにだけ反応する抗体というたんぱく質の一種を作って、次なる感染に備えるんですね。


だから抗体陽性ってことは「もうこの怖いコロナウイルスの感染の恐怖から逃れる」ことができて、社会活動も自信を持って行える戦士のような扱いになる訳です。


でもこのパーセンテージが国によって解離がありすぎるのです。

感染爆発がいくら起こったとは言え、ニューヨークは10%以上ですか??

本当??そんなに多いかな・・と思います。


日赤が献血された血液を使って抗体検査をいろいろな方法で行った結果を報告しました。

一番知られているのが、中国製のクラボウという所の簡易キット。

血液を一滴より少ない量を垂らしてインフルエンザみたいに迅速に判断します。

このタイプの検査方法はイムノクロマトグラフィーと言って、アメリカでも多く実施されています。

何より簡単なので大勢を検査するには便利です。

でもどうもその感度も特異度も怪しそう・・・です。

要するに偽陽性(コロナウイルスは他にも沢山あるので他のコロナ感染をひっかけてしまう)は出るわ、逆に感度悪くて偽陰性も出るわ、、

とにかく今のところ信頼に足る簡易キットはなさそうです。

まあアメリカFDAからは簡易型である程度信頼できるアメリカ製のものを2種類出していましたが・・・。(中国製は入っていません)


なので、この抗体検査はまだ発展途上であり、今使えるものではありません。


ということは現在どれくらい感染しているのかは全くわからないということになるでしょうか。


まあとりあえず日本で5%もあったらびっくりします。

おそらくそれより遥かに少ないんじゃないかと個人的には考えます。


このウイルスはかかったらある程度の人数は亡くなります。

ゆっくり感染拡大しようが絶対に亡くなる人は増えていきます。

残念ですが、ずーっと家にこもるわけにはいかないのでこれもいた仕方ないことかと思います。

でもかからぬのが一番。

感染防御をしながら経済活動・社会活動・そして学業生活を再開してほしいと願います。


できるだけワクチンなどによる免疫を獲得しながら、死亡者数をできるだけ少なくと思います。


インフルエンザによる死亡者数と比較されます。

現在のところ数で言えば少ないですが、その亡くなり方はやっぱりインフルエンザとは

全く別物だと言っていいと思います。

この100年近くの歴史では最も恐ろしいウイルスと言っていいかと思います。


皆様にはどうかかからぬよう。

皆様のご家族を守られるように行動をしていただきたいと思います。




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